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2008年11月24日 (月)

借地権とは何ですか?

法律相談を受けにきた不動産業者から

「その土地には借地権が設定されているのですが・・・」

と言われたとき、

民法の賃貸借の規定を思い出しますか、それとも借地借家法を思い出しますか?

私は、まず借地借家法を思い出します。

なぜなら、「借地権」とは建物の所有を目的とする地上権または土地の賃借権のことをいい(借地借家法2条1号)、特別法である借地借家法が民法に優先して適用されるからです。

論文式試験において、建物所有目的ではない土地賃借権について、「借地権」と記載すると誤りになります。また、「建物所有目的である」という事実を認定せずに借地権と記載すべきではなく、建物所有目的の事実を認定できないならば、その事実はないものとして扱い、賃借権と記載したほうがよいでしょう。

「建物所有目的の土地賃借権である」という事実が認定できるならば、「借地借家法2条1号」という法的根拠を示した上で「借地権である」とし、その上で借地権の対抗力に関する問題であれば「借地借家法10条1項」の根拠を示して問題を処理することになります。

もちろん、判例や短答式試験問題を読むときにも、「借地権」とでてきたら借地借家法が優先的に適用される場面であると考えてくださいねhappy01

「借地権」と言われているのに民法上の賃貸借の話で止まっている方が少なくないと感じたため、気になって書きました。

おそらく「建物所有目的で~」と言われたら、借地借家法が適用される場面であると思い浮かぶのでしょうが・・・

PS.論文式試験対策としては、事例おいて、賃貸借と、地上権や使用貸借とを区別して認定できるようにもしておきたいですね。

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